感情を表現しよう

人を感動させる歌は、技術的にうまいだけではない。必ず感情が豊かに表現されている。どうすれば感情をうまく表現することができるのか?

感情を表現するには大きく5つの方法がある。
①作詞した作家の気持ちになる
②作曲した作家の気持ちになる
③編曲した作家の気持ちになる
④物語の主人公の気持ちになる
⑤音楽的な表現方法で処理する

①から③は、どこに作り手の思い入れがあるか、どこにひとひねりしてる工夫があるのかを丁寧にくみ取ることが大切。
 
①の「作詞した作家の気持ちになる」は、織り込まれたキーワードや、言い回しなどを分析することでヒントを得られる。
 
②の「作曲した作家の気持ちになる」なら曲のメロディーの運び方や音のつめかたなどによる。

③の「編曲した作家の気持ちになる」なら楽器の使い方や全体の盛り上げ方になる。

④の「物語の主人公の気持ちになる」は、詞の世界観をしっかり理解して表現しなくてはいけない。楽しい歌なのか、悲しい歌なのか、哀しい歌なのか。他にも色々な歌はありますが、歌の中のストーリーを理解すれば、自然にその世界観が分かる。

⑤の「音楽的な表現方法で処理する」というのは、に比べると極めて論理的に解釈する方法になります。低くて、出しやすい音は、大きな声で歌える。だけど高くて苦しい音はのどが詰まり、声が小さくなり声色も悪くなる。

これだと、出しやすい低音はより大きく、出しにくい高音はより小さくなってしまい、本来盛り上がるべきサビで盛り上がらない歌になってしまう。これを防ぐに、高い音であればあるほど、できるだけ遠くへ飛ばすようなイメージで歌う。そして低い音であればあるほど、できるだけ手前に優しく置くように歌うようにすると、良いイメージで歌える。