腹式呼吸を身につける

自分の呼吸が腹式呼吸か胸式呼吸か、どうやって判断すれば良いか?それは、呼吸時に肩が上下するかどうかで判断できる。肩の上下の動きを強制的に止める「壁もたれトレーニング」で、自分の呼吸が腹式呼吸かどうか確認する。

「壁もたれトレーニング」
壁に背中を合わせる。
お尻まで壁につけたままで、脚を2から3歩前に出す。
息を吐きながら、ゆっくりお腹をへこませる。
これ以上無理というところまで息を吐ききったら、お腹の力をゆるめる。このときに絶対に息を吸おうと思わない。空気が自然に体内に入ってくるようなイメージ。
お腹が前に突き出るよに空気を取り入れ、お腹が張ったらそこでストップ。それ以上吸おうとすると上方向に吸い上げてしまう。
体内に取り入れた空気を、お腹の筋肉で支えながら吐き出す。このときに「アー」と声を出す。
空気を吐ききったらに戻る。これを10回ぐらい繰り返す。

「アー」歌いトレーニング」
まず、歌詞を「アー」に変えて歌う。このときに音をぷつぷつ切らないようになめらかに、声質ができるだけ変わらないようにすることを意識する。特に音程を変えることに意識しすぎて、のどや口先で音程をコントロールしようとすると声質に一貫性が生まれず、聞き苦しい歌になってしまう。

「ポッ」歌いトレーニング」
このトレーニングは、大きな声を出さなくてもお腹の筋肉の使い肩を意識できるのが特徴だ。スローなバラードでもアップテンポな曲でも、「ポッ」と空気をはじき出すように歌う。やり方は、まず唇を閉じて息を止める。その後、唇をはじくように「ポッ」と発声する。お腹で少し勢いをつけるようにする。発声するのと同時に、お腹がグッとしぼりこまれる。

「中腰歌いトレーニング」
お腹の支えがきちんとできているか確認できるトレーニング。背すじを伸ばし姿勢を正したら、腰を沈めて中腰になって歌う。中腰になると、自然にお腹に力が入る。このトレーニングをすると、お腹の筋肉だけでなく背中の筋肉も、歌を歌うときにとても重要な役割を果たしている。前かがみにならないように注意する。