「りりしい」声の出し方

分類でいうと「かたく深い声」に位置するこのタイプの声のポイントは、のどの奥を開いて声に深さを出すことにある。「深い(低い)」といっても男性が普段出している声の高さに比べれば、やはり高いので、決して簡単に出せるものではない。むしろ普段より高い音域の声を出しながらも、声の強さや深さを求められるこのタイプはなかなか難しい。

強く深い声のイメージを掴むために、自分の出しやすい音域で「ハヒフヘホ」と強めに発声する。


このとき、いつもよりのどの奥を広く開くイメージを持つ。少しだけこもったような声になればOK。あくびをしながら声を出すときのようなイメージで。ここまでは声の深さを出すために必要なのどを開くイメージ。

そこから、さらにのどの奥を上に開くイメージを持つ。先ほどイメージした場所より少し前の部分。これは音の高さを補うために必要な、のどを開くイメージ。高い音を出すためには、のどの奥を開くイメージを持つことは必要不可欠。

曲調は、太いエレキギターサウンドのロックテイストなものが多い。バックトラックの太さに負けない、強く深い声で歌う。のどの奥を開くイメージを持つ。

女の子のタイプ別の歌い方について

ひとえに「女性のような声」と言っても、女性の声にもさまざまな種類、タイプがある。ここから何種類かの声のタイプを分け、それぞれの声の出し方についての紹介をしていきます。

声のタイプは、もちろん声色だけでなく曲調(速さは高さ、強さなど)も大きく関わるし、1曲を通して声色に変化が無いわけではない。強く出す部分もあれば、やわらかく出す部分もある。これから紹介することは「平均的なもの」として捉えてください。

Oかたい・深い/りりしい
Oやわらかい・深い/セクシー
Oかたい・浅い
/ボーイッシュ
Oやわらかい・浅い/
ガーリッシュ

声の「かたい・やわらかい」については、声を発するスピードや、言葉の出だしの勢いでコントロールする。声を発するスピードが早く言葉の出だしの勢いが強いと、声はかたくなる。

反対に、声を発するスピードをゆっくりにしてやんわりと声を発すると、声はやわらかくなる。

感情を表現しよう

人を感動させる歌は、技術的にうまいだけではない。必ず感情が豊かに表現されている。どうすれば感情をうまく表現することができるのか?

感情を表現するには大きく5つの方法がある。
①作詞した作家の気持ちになる
②作曲した作家の気持ちになる
③編曲した作家の気持ちになる
④物語の主人公の気持ちになる
⑤音楽的な表現方法で処理する

①から③は、どこに作り手の思い入れがあるか、どこにひとひねりしてる工夫があるのかを丁寧にくみ取ることが大切。
 
①の「作詞した作家の気持ちになる」は、織り込まれたキーワードや、言い回しなどを分析することでヒントを得られる。
 
②の「作曲した作家の気持ちになる」なら曲のメロディーの運び方や音のつめかたなどによる。

③の「編曲した作家の気持ちになる」なら楽器の使い方や全体の盛り上げ方になる。

④の「物語の主人公の気持ちになる」は、詞の世界観をしっかり理解して表現しなくてはいけない。楽しい歌なのか、悲しい歌なのか、哀しい歌なのか。他にも色々な歌はありますが、歌の中のストーリーを理解すれば、自然にその世界観が分かる。

⑤の「音楽的な表現方法で処理する」というのは、に比べると極めて論理的に解釈する方法になります。低くて、出しやすい音は、大きな声で歌える。だけど高くて苦しい音はのどが詰まり、声が小さくなり声色も悪くなる。

これだと、出しやすい低音はより大きく、出しにくい高音はより小さくなってしまい、本来盛り上がるべきサビで盛り上がらない歌になってしまう。これを防ぐに、高い音であればあるほど、できるだけ遠くへ飛ばすようなイメージで歌う。そして低い音であればあるほど、できるだけ手前に優しく置くように歌うようにすると、良いイメージで歌える。

ビブラートを取り入れよう

ビブラートを歌に入れると、より情感豊かに歌うことができる。
 
ビブラートには2通りの方法がある。
①ピッチをコントロールして音程にうねりをつくる方法
②音圧を徐々に加え、その圧を逃がすときにうねりをつくる方法

①の方法はR&Bでよく使われている。曲の早さや何泊伸ばすかなどによって、うねりの回数が決まってくるようなパターン。このビブラートの分かりやすいやり方は、ある音とその半音下の音を交互に「ア」で歌うこと。

②の方法は、歌謡曲や、JPOPフレーズの最後によく使われている。このビブラートは、だんだん声を大きくしていき、最高潮に達したときにかけていた圧力を「フワッ」と離すと良い。自然に声が揺れます。かけていた圧力を「フワッ」と離すと、自然に声が揺れる。

ミックスボイスを出すためのポケットって

せっかく高い声を出せるようになったのに、芯のない弱々しい声になることはよくあることです。芯がないと、声が弱々しくなるだけでなく、音程も取りづらいです。大切なのは「ミックスボイスを出すためのポケット」を意識すること。

芯のない弱々しい声になるのを防ぐには「ミックスボイスを出すためのポケット」に声を集めることをイメージすることです。「ミックスボイスを出すためのポケット」の位置を感じるためのトレーニングがあります。
 
「ハミングトレーニング」
ハミングの練習をする。鼻で響きをコントロールする感覚を大切にハミングで歌う。これができたら、ハミングから芯のある強めの声に切り替える。「ン」から「ア」といった感じです。そのときに声をつくる位置を変わらないようにすれば、響きのある芯を持った声(ミックスボイス)を出すことができる。
 
「雄叫びトレーニング」
「フゥーッ!」と強く雄叫びをあげるように発声する。口の中に空気の圧力を感じるポイントはある?そこが「ミックスボイスを出すためのポケット」になります。